B-side
GAGAGA7310 Photography
遺構-Remains
遺構(いこう)は、過去の建築物、工作物、土木構造物などが後世に残された状態、言い換えれば過去の人類の活動の痕跡のうちの不動産的なものを指す。現在まで残存している部分のみを言ったり、かつての建造物の構造の痕跡が確認される全体を指したりする。@Wiki
かつては水子を供養するために収めたれて人形が祀られて場所。
時は流れ人形だけが悲しげに吊るされた場所になってしまった。
小さな町に残る廃銭湯。かつては地域のコミュニティスペースと利用した場所は今では荒れるにまかせている。
飾り気のない蛇口に描かれた「ゆ」の文字がかつての名残り
いろはに分けられた木製のロッカースペース。扉は開き思い出はどこかに行ってしまったようだ。
山の中に人目を避けるように建つ納骨堂。
骨となり収められる場所はとても狭く、死しても日本の住宅事情から開放されないようだ。
小場所が閉ざされる日に、骨壷だけは移転して欲しかった。
スポーツを楽しむ声が響く大きな公園の片隅に残る廃火葬場。
放置されどれほどの時が過ぎたか屋根は完全に落ち、その瓦礫の中に火葬炉は鎮座している。
裏に回れば断熱扉が絞首台のように吊り下げられたままだ。
波の音が聞こえる海沿いに残るO火葬場。旧式の火葬炉の扉は開いており何かを待っているようだった。
何人もの最後を送った火葬炉の中は舞い込んだ落ち葉が淋しげに積もっている。
春の陽気に誘われ公園を楽しむ声が聞こえる森の中に残る壊れかけの火葬炉
レンガは崩れ落ちかろうじて形を残すが、その場に残る空気は以前と変わらない気がする。
とある住宅街に残された錆びれた建物、それが髑髏塔だった。
上層階になるほどにスペースは狭まり、最上階に到着すると怪しげな祭壇が待っていた。
祭壇の上に並べられたのは無数の髑髏。髑髏を崇めた者の仕業なのか。
それとも真言密教立川流を信仰する者の仕業なのか。
解けない謎を秘めるこの塔にの答えを知る者はもういない。
霊感商法で刑事事件に発展した宗教法人の跡。藁にもすがる思いで助けを求めた信者たちは今何を思うのか。
無数に残されたこの位牌の数の分だけ、この宗教法人が甘い汁を吸った痕なのであろう。
まだ電話機が普及していない時代、村人との連絡にはこの電話室が使われてたのだろう。
右から左に読む屋号が残るY郵便局跡。その建物はただただ美しい。